内水氾濫
下水道や水路が雨を排水しきれずに起きる浸水。河川の氾濫(外水)と区別し、洪水と内水の両方のハザードマップで確かめることが大切です。
「川からは離れているのに浸水した」という被害の多くは、内水氾濫によるものです。内水氾濫とは、降った雨を下水道や水路が排水しきれず、地表にあふれて浸水する現象を指します。河川そのものがあふれる「外水氾濫」とは区別されます。
令和8年8月の千葉豪雨では、千葉県の住家被害は6,220棟と報告されています(内閣府、2026年9月9日12時現在)。内訳は全壊12棟、半壊2,183棟、床上浸水1,052棟、床下浸水2,701棟、一部破損272棟です。被害区分の集計であり、全件が内水氾濫による被害と示された数字ではありません。速報値のため、その後の更新は出典で確認してください。
内水氾濫が起きるかどうかは、雨の強さだけでなく「その街の下水道が何ミリの雨を想定して造られているか」に左右されます。下水道の雨水排除計画で採用する確率年は5〜10年を標準とすると定められており(国土交通省 下水道施設計画・設計指針)、想定を超える雨は設計上そもそも流しきれません。
この想定値は自治体ごとに異なります。しかし自治体を横断して比較できる一覧は、公的にも民間にもほとんど存在しません。まちコアは、この「街ごとの排水設計の差」を可視化することを、防災カテゴリの再構成における中心課題として位置づけています。
なお、洪水ハザードマップ(河川の氾濫を想定)は水防法により作成・公表が義務づけられていますが、内水ハザードマップの公表状況は自治体によってばらつきがあります。お住まいの地域の内水浸水想定が公表されているかどうかは、自治体の防災担当窓口で確認できます。
まちコアのデータとの関係
まちコアでは、内水氾濫に関わる情報を次のように扱っています。
- 防災カテゴリのスコアは、公表されているハザード情報への該当度合いを示すものです。内水氾濫は想定区域の外でも発生しうるため、スコアが高いことは浸水しないことを意味しません。
- 関東7都県の市区町村ごとに、内水ハザードマップが国土交通省のポータルに登録されているかを一覧(ハザードマップ一覧)で公開し、自治体の公式ページへ案内しています。登録が無いことは、公表していないことを意味しません。
- 下水道の計画降雨(何ミリの雨を想定した設計か)は自治体ごとに異なりますが、まちコアはまだ集めていません。スコアにも含まれていません。
出典
このページの定義と数値は、次の公的資料に基づいています。 最新の情報は各機関のサイトでご確認ください。
関連する用語
関連する指標
- 浸水想定区域
- ハザード該当率
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